まだ幼稚園にも通っていない頃、
ウルトラマンタロウが大好きでした。
とある日、
家族で住んでいた
社宅の砂場で遊んでいた時、
ひょんな気持ちで、
大好きなウルトラマンタロウのフィギュアを
砂場に埋めて隠しました。
宝物を埋めるような感覚だったと思います。
しっかりと埋めた場所を覚えて、
一旦そのままにしてお昼を食べに家に帰りました。
お昼を食べ終わってから、
宝物のタロウを掘り起こそうと、
すぐに砂場に向かいました。
埋めた場所をしっかりと覚えていたので、
そこには確実にタロウがいるはずでした。
しかし一向に見つかりません。
躍起になって砂場全部を掘り起こしても
見つかりません。
あるはずのものが無いという喪失感。
大切なものが自分の行為によって失われたという喪失感。
子どもながらに泣き崩れました。
あの頃のことは、
今でも鮮明に覚えています。
“大丈夫でしょ”と根拠のない思い込みで
失敗してしまったことが、
それから20歳、30歳になってもありました。
なので本当に大切なことをするときは、
とりあえず身近な人にどう思うか
聞いてみることにしています。
未だに物事の片側しか見えていないことが沢山あります。
でも、とりあえずやってみる。も大切ですよね。
ちなみにウルトラマンタロウは
おばあちゃんに新しいものを
購入してもらったことを覚えています。
本日も素敵な1日を。